Boni amant bonum. 善人は善を愛す

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語彙と文法

「ボニー・アマント・ボヌム」と発音します。
bonīは第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(善い)の男性・複数・主格です。ここでは名詞として扱われています(「形容詞の名詞的用法」)。日本語は「善人は」となります。
amantはamō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
bonum はbonum,-ī n.(善)の単数・対格です。
「善人は善を愛する。」という意味になります。

類似表現

この格言と同様に、美しい心を持たないと、美しいものは見えないということになるのでしょう。「清らかな泉から清らかな水が流れる」(a fonte puro pura defluit aqua.)という言葉があります。

教科書の解説

しっかり学ぶ初級ラテン語』のp.36~「第1・第2変化形容詞」を説明しています。タイトルの言葉はp.42の例文11で紹介しています。形容詞の名詞的用法の例です。このサイトには1000を超えるラテン語の格言を紹介しています。その多くでこの用法が用いられています。検索して確かめてください。「名詞的用法」で検索した結果

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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